Echigo-IX の特徴
IX(Internet eXchange)とは、ISPなどのネットワーク運営組織同士が相互に接続するポイントのことです。様々なネットワークがIXで相互接続することにより、ネットワークの近接性が高まり、より高速で経済的にインターネットのトラフィックを交換することが可能になり、結果的にインターネットを利用するユーザの利便性向上に寄与します。
Echigo-IX は、ENOG(Echigo Network Operators' Group)の活動の一環として、2011年9月に設立された地域IXです。現在は、新潟県内を拠点とするISP5社がEchigo-IX に接続しています。
各ISPがEchigo-IX で相互接続することにより、従来は東京のIXやISP経由で接続していたものが、同一県内・近距離で直接接続できるようになり、通信品質が大きく改善します。また、大規模災害時でも、地域IXがあることで円滑な地域内通信が確保され、インターネット上で提供される重要公共情報(自治体ホームページなど)へのアクセスの信頼性向上に寄与します。
また、Echigo-IX 内にはCDN(コンテンツデリバリネットワーク)事業者のキャッシュサーバが配置されており、インターネット上の主要なコンテンツへの接続がEchigo-IX内で完結します。これにより、接続の応答時間が劇的に改善され、コンテンツの高速なダウンロードが可能となります。
今後は Echigo-IX 参加組織の拡大、通信品質向上に寄与するサービスや技術の追加導入、高速な地域内通信という特徴を生かした各種取り組みなどを、積極的に推進していく予定です。
Echigo-IX における各種実験企画や接続参加の希望がありましたら、ENOG運営委員会(committee[at]enog.jp)までお気軽にご連絡ください。